
by ashinari
「就職・転職に役立つパソコン資格はMOSと基本情報技術者」。
各種ランキングなどを参考にすると、そんな結果になりそうです。
人事・採用担当者が未経験でも採用しやすい資格ランキング
資格と仕事.net(リクルート)によると、「人事・採用担当者が未経験でも採用しやすい資格ランキング」で、「MOS」(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)が3位にランクイン。
トップ3は次のとおりとなっています。
1位 TOEIC
2位 簿記検定試験
3位 MOS
(参考)
・リクナビ進学ジャーナル:大学時代に資格を取るなら、どんな資格? いくらかかる?
ハローワークの求人で多いのは?
ハローワークの求人で多い資格としては、基本情報技術者が8位。
トップ10の資格は、以下のとおりです。
1位 建築士
2位 日商簿記検定
3位 宅地建物取引主任者(宅建)
4位 TOEIC
5位 実用英語検定
6位 インテリアコーディネーター
7位 証券外務員
8位 基本情報技術者
9位 税理士
10位 社会保険労務士
(参考)
・オールアバウト:資格別求人数ランキング2013年12月版
DODAの求人資格ランキング
IT系の求人ということですと、転職サイト「DODA」が、1万5千件の求人情報をもとに集計した求人資格ランキング(1位~3位)は以下のようになっています。
〇 必須条件とされている資格 TOP 3(技術系)
1位 SAP R/3認定コンサルタント(ABAP)
2位 普通自動車免許第一種
3位 基本情報技術者試験
(参考)
・DODA:転職で本当に有利な資格は?
「MOS」ってどんな資格?
マイクロソフトの「MOS」は、パソコンの基本資格。ワードやエクセル、パワーポイントなどの種類があります。
MOS試験は、マイクロソフトが認定するマイクロソフト製の Microsoft Office に関する国際資格で、日本ではオデッセイコミュニケーションズが実施しています。以前は「Microsoft Office User Specialist」(略称MOUS)という名称でしたが、名称が長すぎるなどの理由で2003年11月に改名されました。
試験対策講座を開講している学校としては、スクールならアビバや、TACパソコンスクール、Winスクールなどがあります。通信講座ですと、ユーキャンや音速パソコン教室などがよく知られています。
ユーキャンと音速パソコン教室のMOS講座については、当ブログの次の記事でまとめています。
・【MOS講座ならどっち?】 ユーキャン vs 音速パソコン教室
「日商PC」や「P検」も人気
人気のあるパソコン資格には、「日商PC」や「P検」もあります。
「日商PC」は、商工会議所の検定試験。「商工会議所法」という法律に基づいて、全国統一の基準により実施している「公的試験」。
「P検」は、ビジネスシーンで要求される、ICT活用に関する知識や技能、問題解決力に至るまで、幅広く網羅している資格試験。
ICTとは、情報通信技術を表すITに、コミュニケーションを加えた言葉。 ICTとは、Information and Communication Technology(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)の略。海外では、ITよりICTのコトバのほうが広く使われているようです。
「MOS」「日商PC」「P検」の比較については、次の記事で取り上げています。
・【就職に有利なのはどれ?】 MOS vs 日商PC vs P検 (パソコン資格)
仕事では「パソコン操作が必要不可欠」なケースが多い
私は一般企業の人事やキャリアコンサルタントの仕事をしたことがあります。その中で、MOSやP検は確かに就職に役立つのですが、「就職に有利」というよりは「パソコンができないと仕事にならなくなってきている」と感じました。
たとえば医療事務の仕事では、パソコン操作が不可欠になってきています。そのため、就職や転職においては「パソコンができて当たり前」と考えている人事が多いと思います。
なので、「就職に有利」というよりは、「就職するための前提条件」と受け止めるのがよいでしょう。
基本情報技術者試験ってどんな資格?
基本情報技術者試験(FE)は国家資格。
試験内容は、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であるかどうかを問うもの。プログラミングや表計算の知識を問う出題もあります。プログラマーやシステムエンジニア(SE)などの仕事をしている人などが受験しています。
2013年度春期の合格率は 23%で、難易度はやや高めです。
試験日程については、次の記事をご覧ください。
・【2015年】 基本情報技術者試験 【申し込みと試験日程】
基本情報技術者試験の前にITパスポートを取るのも一手
ITパスポートは、初級システムアドミニストレータ(初級シスアド)試験に代わって、2009年から実施されている国家資格。2013年度の受験者数は約6万7千人(ウィキペディアより)。受験者は、学生から社会人までさまざまです。
ITパスポートの試験範囲は、経営戦略(ストラテジ系)、情報管理(マネジメント系)、情報技術(テクノロジ系)の3分野。IT系の基礎知識を広く学習することができます。
合格率は40%~50%くらいで、難易度はやさしめ。
まずITパスポートで基礎知識を習得し、合格後に基本情報技術者試験をめざすという人も結構いるようです。
ITパスポートの試験対策としては、たとえばユーキャンが通信講座を開講しています。
ITパスポート試験については、次の記事で解説しています。
・【ゼロからわかる】 ITパスポート試験 (試験日と合格率)
関連記事
・【まとめ】就職・転職に役立つ資格 役立たない資格【有利な資格】