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【自己PRの書き方・例文・400字】「コミュニケーション能力」のPRが無い内定につながりやすい3つの理由

「コミュニケーション能力」のPRは無い内定につながりやすい?

*2022年8月20日更新。

「わたしはコミュニケーション能力には自信があります」
私は、キャリアコンサルタントとして、こうした書き出しの自己PRやエントリーシート、履歴書、職務経歴書を数えきれないくらい見てきました。ですが、ほとんどうまくいった例を知りません

なぜかというと、次の3つの理由があるからです。

1、本当にコミュニケーション能力のある人なら、この自己PR・テーマを毎年鬼のようにたくさんの就活生が使っていることに気づかないはずがない。

2、コミュニケーションといっても学生の場合は学校内の場合が多い。だから、そのままで企業活動の中で通用するとは評価しづらい。

一方、社会人は年代や、価値観の違い、性格の不一致があってもコミュニケーションをとらねばならず、学生レベルとは難度が違いすぎる。
(子どもが大人に向かって「恋愛経験では負けない!」と言っているようなイメージ)

3、面接官:「本当にコミュニケーション能力があるというのなら、いまの私の気持ちを言ってみてください(面接官の気持ちもわからないのに、よくもまあコミュニケーション能力があるなんて言えるよな)」
  そんな圧迫面接をさそってしまいがちになる。

ですので、エピソードは同じでもいいので、就職活動や転職では違う強みをテーマにした自己PRをつくることをお勧めします。


添削例( before → after )

〇 before

「コミュニケーション能力を磨くことに力を注いできました。
150人のテニスサークルが練習方針の意見の違いから2つに割れてしまったことがありました。
その際、副部長である私は、双方の間に立ち、全員と1対1で話をすることで信頼関係を取り戻させることに成功。
熱意をもって説得すれば、必ず想いは通じるということを学びました。」

☆修正ポイント

「コニュニケーション能力には自信があります」は言い過ぎなので、「能力を磨く」程度の表現におさえています。それでも、あくまで学内のことなので、過小評価されやすいでしょう。

成果が抽象的。解決したのなら、チームメンバーが強くなっていたり、練習の参加率が上がったり、次年度の新入生が増えたりしたはず。成果を具体的に盛り込むとよいです。

〇 after (400文字バージョン)

「困難な場面でも決して逃げません。

  150人のテニスサークルでは、副部長としてメンバーの実力アップに力を注ぎました。
  当初、52チームが参加する関東大会で32位の成績でした。
  そこでわたしは、チームをもっと強くするために次の3つのことに取り組みました。

  1、誰よりも早くコートにつき、誰よりも遅く帰る。
  2、サークル内の意見が2つに割れた際には150人全員と個別に話して問題解決に貢献した。
  3、サークルの全員に満足度調査アンケートを行い、気持ちよく練習ができる環境を整えた。

  2に取り組んだ際には、なかなか意見を譲ってくれない人もいました。そうした場合でもあきらめず、多いケースでは1人5回まで、夜を徹して説得を試みました。

  結果として、大会では今年は8位の成績をおさめることができました。
  熱意をもって説得すれば、必ず想いは通じるのだということを学びました。」


専門家のアドバイスも受けよう

自己PRは、ひとりでつくっていると、独りよがりなものになってしまうことがあります。1年後、2年後にPRを読み返してみると、恥ずかしくなってしまうことがめずらしくありません。ですので、客観的な意見を得るために、人事経験者やキャリアコンサルタントに相談することをおすすめします。

社会人の転職であれば、人材紹介会社によっては、自己PRを見てくれるケースが見受けられます。また、数多くの履歴書や職務経歴書の例文に目を通すのも効果的。他の例文を読まなければ、自分が個性的な自己PRを書けているのかどうかが分からないからです。他人と同じようなPRでは相手の印象に残らず、選考を突破することが難しくなってしまいます。人のいい部分は採り入れつつも、他の人とは一味違う自己PRを完成させてくださいね


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