既卒の内定率は現役学生の半分以下
就職サイト「マイナビ」が2014年に実施した調査結果によれば、既卒の内定率は現役学生の半分未満。
2014年9月時点で、既卒の内定率は前年比1.7ポイント増の30.7%。ですが、同時期に調査した現役学生の内定率は、前年比5.1ポイント増の69.8%。既卒の内定率は現役学生の半分にも届かないのが現実なのです。
内定先は中小企業の割合が高くなる傾向
内定先の従業員規模については、「300人未満」の合計が40.2%。現役学生の比率32.2%と比較して中小企業の割合が高くなっています。
マイナビの調査の概要
マイナビの既卒調査の概要は次のとおりです。
・調査名 2014年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査
・実施期間 2014年9月10日~9月23日
・調査方法 2014年9月10日時点のマイナビ2015会員の内、既卒の登録者にWEB DMを配信。
・調査対象 マイナビ2015会員のうち、既卒で登録している約24,000名
・有効回答数 331名
(参考)
・2014年度 マイナビ既卒者の就職活動に関する調査
企業の本音は?
「既卒は新卒ではありませんので、私が採用担当者なら、あなたを相手にしません」
「いまの現実として、企業は新規採用を優遇しています。就職浪人などで就職すると大企業では、課長になるときにかなり差別されます」
「採用担当者です。日本の企業では『新卒』を自社のカラーに育てる風潮が強いです。既卒と新卒では枠が違いますからね。就職留年して来年受ける方が断然有利です」
「質問・疑問 に答えるQ&AサイトOKWave」には、上記のような企業側の本音が掲載されていると言います。
(参考)
・ダイヤモンドオンライン:就職留年は就職浪人より有利って本当!?リベンジ就活をめぐる都市伝説の真偽
既卒の就活はかなり厳しい
私は企業の人事やキャリアコンサルタントをしていたことがありますが、現場で見ていても既卒の就活は厳しかったです。とくに大企業では既卒に対する差別が根強く残っているように感じます。
既卒で就活に成功するには
厳しい現実を突破するには、次の2点がとくに重要だと思います。
・中小企業やベンチャー企業にも積極的に志願する。
・アルバイトやインターンシップに参加して、責任のある仕事を担当し、結果を出す。
差別は現実にありますので、大企業にこだわりすぎるのはおすすめしません。大企業と比較して、中小企業やベンチャー企業の方が、既卒差別を行わない会社が多いです。
また、採用選考では、志願者が仕事をする実力があるのかどうかが問われます。ですので、就活で成功するには、アルバイトやインターンで明確な結果を出すことが近道。小手先の就活テクニックにとらわれすぎず、本質を見据えた対策に力を注ぐのがベストです。
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・ゼロからわかる就職活動
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